韓国宮廷ドラマ「チャングムの誓い」に紹介されたように冬虫夏草と言えば、医食同源の代表格の薬膳料理が有名ですね。
薬膳と呼ばれる思想の基本は、今から約4500年前に中国有史最初の皇帝といわれる黄帝が、医学書・黄帝内径にまとめた教義とされています。
その中で「眼が悪ければ眼を食べ、肝臓が悪ければ肝臓を食べる」という教えは、中国からアジア全土に広がり、私たち東洋人の食生活の基本となりました。それがいわゆる「和食」に繋がっています。
ところが、食が欧米化したといわれる昨今の日本。ここで新たな健康問題として取り上げられるようになったのが、メタボリックシンドロームです。これを解決するための視点で、薬膳料理の必要性を考えてみたいと思います。
私たちの体は、食事で肉、小魚、豚皮などを食べると、体内で酵素による分解、消化がなされ、生きるために必要な成分として各臓器や筋肉、皮膚に供給されていくしくみになっています。
そして筋肉細胞や骨細胞、皮膚細胞として再び合成されます。こうした生体で繰り返される複雑な化学変化が、今、食の欧米化によって異常をきたしている。これが、いわゆる国民のメタボリックシンドローム問題です。メタボになりやすい要因は、主に二つあります。一つは、一般的に日本人は西洋人に比べ、腸が長い(胴長短足)こと。腸での消化吸収がゆるやかといわれます。二つ目は、インシュリン分泌量が少ないためです。消化吸収のはやい欧米人にあった肉類、乳製品中心の食事が過ぎると、日本人の消化吸収能力では不都合が起きやすく、内臓脂肪型の肥満になり、高脂血症や高血糖など併発するメタボリックシンドロームの原因となるわけです。
こうした問題を解決するには、まず消化吸収を促進させるために、腸内の腸内細菌といわれる善玉菌(ビフィズス菌)の働きを活発化させることが重要となります。
腸内には、健康を支える善玉菌と体調を悪化させる悪玉菌がいます。
これらが腸に下ってきた食物を挟み、勢力争いをしています。
善玉菌は、食物を整体維持物質や酵素の素材として変換し、悪玉菌は、ガンや不老のもととなる不純物質に変化していきます。常に善玉菌の勢力を強めるため、ビフィズス菌などを増やすことが大事なのです。
これが、プロバイオティクスと呼ばれています。私たちの生命活動は、善玉菌がないと成り立たないともいえるでしょう。
腸の働きを活発にし、欧米型食を少なめにして体に取り込まれやすい栄養成分たっぷりの食事を心がける―そうして、体に起こった不都合は、食事から治していきましょう。